
トレード加入以来、オフェンスの劇的な改善を支えてきたJakobi MeyersがJAXと3年の契約延長に合意しました!
プレーオフ争いの真っただ中、このタイミングでの発表はチームの本気度を感じさせますね。今回は、この契約とMeyers加入がもたらした変化を簡単にまとめました。
選手詳細
Meyersについては、トレード獲得時に以下の記事で軽く触れています。加入の経緯やプレースタイルなどについてはこちらもぜひご覧ください。
契約概要
期間・総額:3年60M(2026~2028年)(WR内で23位)
保証:40M(同23位)
年平均:20M(同24位)
他選手との比較
「20M/年」という数字は一見高額に思えますが、近年のWR市場の高騰を考えると、実は妥当な契約だと言えるでしょう。他の選手との比較をするために、以下に契約金額の近い選手を表で示しています。
| 選手 | 当時の年齢 | 契約年 | 契約 | 保証額 | 年平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| Courtland Sutton | 29 | 2025 | 4年92M | 41M | 23M |
| Davante Adams | 32 | 2025 | 2年44M | 26M | 22M |
| Chris Godwin | 29 | 2025 | 3年66M | 44M | 22M |
| Stefon Diggs | 31 | 2025 | 3年63.5M | 22.6M | 21.2M |
| Mike Evans | 30 | 2024 | 2年41M | 35M | 20.5M |
| Jakobi Meyers | 29 | 2025 | 3年60M | 40M | 20M |
| Christian Kirk | 25 | 2022 | 4年72M | 37M | 18M |
| Deebo Samuel | 29 | 2025 | 1年17.5M | 15.4M | 17.5M |
| Jerry Jeudy | 24 | 2024 | 3年52.5M | 41M | 17.5M |
| Cooper Kupp | 31 | 2025 | 3年45M | 17.5M | 15M |
| Khalil Shakir | 25 | 2025 | 4年53M | 30M | 13.2M |
Adams、Diggs、Evans、Kuppといった選手は実績を考えると割安にも見えますが、いずれも年齢によるパフォーマンス低下を織り込まれた契約だと思います。したがって比較すべきはSutton、Godwin、Deebo、Kirk、Jeudyあたりでしょう。
Deeboは慢性的なケガの多さ、Jeudyは若さはあるものの安定さに欠け、未だ1000ヤードは超えていない点が評価を抑えているのでしょう。
Meyersは派手さこそないものの欠場もほとんどなく毎年700~1000ヤードを安定して稼いでおり、こうした背景を踏まえると、キャップ上昇が続く2026年以降の基準では、Meyersの契約は実力にも見合った妥当なレンジに収まっていると言えそうです。
そしてこう見ると、2022年時点で年平均18Mで契約していたChristian Kirkがいかに異質かよくわかりますね…
Meyers加入後の変化
MeyersはJAX加入後の6試合で、38ターゲット、27レシーブ、355ヤード、3TD(17試合換算では76レシーブ、1000ヤード超、8TDペース)と即戦力ぶりを発揮しています。平均獲得ヤードは13.1ヤード、キャッチ成功率は約71%、さらにコンテストキャッチ成功率は驚異の85.7%(キャリア平均62%)と、この期間の成績としてはリーグでもトップレベルであり、今のオフェンスにかかせないチェーンムーバーとして存在感を示しています。
また、彼の存在は個人のみならずオフェンス全体に大きな変化をもたらしました。加入前1試合平均22.1点だったJAXは、Meyers加入後は一度も25点を下回らず、直近6試合の平均得点は33.3点にまで上昇しています。さらに、3rdダウン成功率は36%→48%、LawrenceのQBレーティングも89.2→104.5と上昇しています。そしてこの間のチーム成績は5勝1敗で、AFC南地区の首位に浮上しています。
ドロップ問題の解消
トレード時点でJAXはリーグ最多のドロップ数を記録しており、WR陣の不安定さがオフェンスの足を引っ張っていました。一方、Meyersはキャリアを通じてドロップ率が非常に低く、加入後もIND戦の雨の中のドロップが1回のみと抜群のハンドスキルを誇ります。この確実性が加入後発揮されチーム全体にも波及し、ドロップ数は激減し、トップ5圏内まで改善しています。GMのGladstoneも「彼のスーパーパワーはボールを落とさないこと」と語っており、Lawrenceが安心して投げ込めるターゲットが生まれたことで、パスオフェンスの効率(EPA)やミドルレンジへの成功率が大幅に向上しています。
オフェンス全体への波及効果
Meyersがチェーンムーバーとしての役割を担ったことで、BTJはアウトサイドでより自由にプレーできるようになり、オフェンスのバランスも改善されました。Coenも「彼はオフェンスを縦にも横にも広げ、他の選手にもいい影響を与えている」と評価しています。
Hunterの負傷離脱やBTJの不調に直面する中、Gladstoneが4巡と6巡という決して軽くない対価を払ってMeyersを連れてきた判断は、現地では今や「シーズンを救った一手」として語られています。
契約延長後のインタビュー
契約延長後に地元メディアのインタビューの内容です。いい人柄が表れていますね。
以下が元動画です。
今後の展望
今回の契約延長により、JAXは2028年までMeyersを確保しました。契約終了時には32歳となりますが、QB経験を活かした高いフットボールIQと精密なルートランを武器とする彼にとって、加齢によるパフォーマンス低下は限定的と見られています。途中加入ながらオフェンスを劇的に改善した実績を踏まえれば、複数年にわたり安定した貢献を期待できる存在です。
来期以降は、BTJや復帰予定のHunter、今年ブレイクしているWashingtonら若手とともにLawrenceを支え、チームのさらなるレベルアップを目指すために重要なピースとなるはずです。安定感と勝負強さを兼ね備えたMeyersの今後の活躍に引き続き注目です。