
トレード概要
Eagles trading for RB Tank Bigsby. Jaguars receive 5th & 6th round picks. (via @RapSheet) pic.twitter.com/7G9sirnfw9
— NFL (@NFL) 2025年9月8日
- 2026 Conditional 5th RND*
- 2026 5th RND
- 2026 6th RND
- RB Tank Bigsby
*この5巡指名権ですが、もともとはPHIがBryce Huffをトレードした際にSFから得た指名権です。つまり、Bryce Huffが2025年シーズンに8個以上のサックを記録した場合、5巡指名権から4巡指名権に繰り上げになります。今年はHuffを応援しましょう。
残念ながらこの指名権は正式に違うもののようでした。したがって5巡で確定ですね。
トレードの背景
JAX視点
Bigsbyはルーキーシーズンをほぼ控えで過ごしたのちに2024年シーズンは成績でETNを上回りました。2年で910ヤード・9TDの実績を残し、ETNが契約最終年となることから次期RB1として期待されていました。しかし一方で、ボールセキュリティ、レシービングやブリッツピックアップなどのパスプロテクションには大きな課題がありました。リターナーとしても一部出場はありましたが、それもWashingtonやDuvernayの控えとなっていました。
そしてGM、HCが変わり、スキームも変化しRBが持つ役割が多くなったことで、できることの多いETNがより重宝されるようになりました。また、ドラフトでは4巡でBhayshul Tuten、7巡でLeQuint Allenが指名されました。Tutenはスピードに加えてパワーも持ち合わせ、カットバックなども得意なタイプ、Allenはレシービング、パスプロに優れたタイプ、とそれぞれ違うタイプであり、53人にも4人が残ったことで全員を使い分けるものと思っていました。
そして迎えた初戦、ETNが143ヤードを記録するなどRB1としての地位をほぼ確立するような活躍。対するBigsbyは5キャリー、12ヤードとショートヤードでの持ち前の強さは見せたものの大きな見せ場は作れませんでした。さらにTuten、Allenも出場し一定の強みは見せられ、特にTutenとはやや役割も被るところがあることからトレードの候補に挙がったものと思われます。
加えて、現在JAXには2026年の1巡がありません。Gladstoneはドラフトでチームを作っていく、といった発言をしており、非常に積極的な動きをすることも今までのことからわかっています。もちろん1巡へのトレードアップというのも考えているでしょう。そのためにはやはり指名権を集める必要があります。今回それ以外にもドラフトのトレードダウンやFred Johnsonのトレードなどですでに11個の指名権がありましたが、今回13個に増えた形となります。
タイミングが今がよかったのか、というのは疑問が残るところではありますが、もしかしたらPHI側から話を持ち掛けられて、価値を高めに売ることができるのが今だと考えたのかもしれません。
PHI視点
PHIにはNFL Top100の第1位であり、不動の“生え抜きRB”であるSaquon Barkley様がいます。そしてバックアップとしては2年目のWill Shipley、さらにFAで補強したAJ Dillonがいます。ところが現在RB2であるShipleyが肋骨のケガをした、とのことでありもしかすると少し長くかかるのかもしれません。
また、リターナーに穴があったことも影響があるかもしれません。開幕戦ではパントリターンをDotson、キックリターンをMetchie、Shipleyが行っていましたが、それでは物足りなかったのかもしれません。PSにはリターンスペシャリストのCoveyもいるのですが、毎回PSから上げることもできません。
また、2026年の指名権がたくさんあることもRosemanが積極的に動く理由の一つとなっているかもしれませんね。
選手プロフィール
- 名前
- Tank Bigsby(タンク・ビグスビー)
- ポジション
- RB
- 年齢
- 24歳(2001年8月30日)/約183cm・95kg
- 身長/体重
- 6-0(183cm)/213lbs(97kg)
- 出身大学
- Auburn
- 直近成績
- 2024年:766ヤード・7TD、平均32.5ヤードのキックリターン
- 特徴
- パワーランとコンタクトバランスに優れ、ロングゲインよりもショートヤードで安定した前進を見せる。キックリターナーとしても活躍できる爆発力を持つ一方、レシーブやパスプロテクションに弱点あり。
トレードの影響
JAX
Roster構成
ETN、Tuten、Allenの3人でラン攻撃を回すこととなり、Bigsbyの穴はルーキー、主にTutenが担うことになると思われます。枠が1つ空きますが、さすがにRBを昇格はないと思います。ここはまだ読めません。リターナーとしてもそのままTutenになるのではないでしょうか。
戦術
戦術についてはあまりわかりませんが、基本的にはETNを起用、ショートシチュエーションではTuten、3rdダウンなどのパスシチュエーションではAllenという使い方になるのではないでしょうか。
資産管理
2026年のドラフト指名権が13個に。潤沢になり、どう使っていくのかはGladstoneの腕の見せ所。まだ動きはあるのかもしれません。
キャップについてはもともとルーキー契約で1.5Mほどなので特に影響はなし。
PHI
起用法
Barkleyの欠場時や休憩中、またショートヤードやゴールラインで起用されるのに加え、キックリターナーとしても起用されるのではないでしょうか。Shipleyが戻ってきてからどうなるのかはわかりませんが、できればRB2として活躍してほしいです。JAXと似た感じでShipleyは3rdダウンバックとして使う感じでどうでしょうか。
今後の展望・まとめ
まずはBigsbyの新天地での活躍を祈るのみです。コンタクトバランスに優れていてタックルをブレイクするところ、パワーのみならずコースを見つけてカットバックするうまさなどに優れていて非常に好きな選手ではありましたので、少なからずショックではあります。PHIの最強OLの後ろでどこまでやってくれるのか楽しみでもありますね。願わくば今年リングを獲得してくれるといいなと思います。
JAXとしてはRBがケガで壊滅して「これならトレードしなければよかったのでは…」とならないといいですね。とはいえPSにもキャンプから評判の良かったJa'Quinden Jacksonがいるので有事には昇格になるとは思いますがそれ以上はどうなるでしょう。とはいえケガさえなければETNがこの感じでいけるのなら大きな問題はないとは思います。
あとSFのBryce Huffを今年は全力で応援しましょう。