
コンバインが始まり界隈は盛り上がっていますね。今年はコンバインで評価を爆上げしたフリークや腕の長い選手とかに飛びつくことはなさそうなので安心して見ていられそ
うです。
コンバインでも会見が開かれましたが、その前に1週間弱前の2/25に新GM就任記者会見が行われました。Gladstoneの考えなど大事なところもあったので、全体を翻訳してみました。少しニュアンスが違ったりもするかもしれませんが、大目に見てください。
公式のフル動画はこちらになります。
オーナーの挨拶
- Tony BoselliのGM選考プロセスにおけるリーダーシップは非常に印象的であり、彼とLiam Coenの協力関係があったからこそ、James Gladstoneを新GMとして迎えることができた。
- Gladstoneは熾烈な競争を勝ち抜いてこのポジションを獲得し、その卓越した能力が証明された。
- NFLは常に変化し続けるリーグであり、JAXはその変化を恐れず、革新・協力・コミュニケーションを重視するGMを求めていた。
- Gladstoneは若くして素晴らしい実績を残しており、今後さらに成長し、チームを成功へと導くことを期待する。
新GMの所信表明
- Shad Khan、Tony Khan、Khanファミリーに対し、自身を信頼しこの機会を与えてくれたことに感謝したい。彼らのフランチャイズや街への情熱が伝わり、一緒に特別なものを築いていくことを楽しみにしている。
- Tony Boselliの卓越したリーダーシップには大いに助けられた。
- Liam Coenのフットボールに対するビジョンを実現するのが待ちきれない。
- 9年間ともに歩んだLARにも深く感謝している。特にLes SneadとKara Sneadには、自分のキャリアと人生を大きく変えてもらった。LARで学んだ経験を活かしていきたい。
- JAXファンへのメッセージ
「私はLiamのビジョンを胸に、規律をもってこのチームを作り上げていきます。皆さんが誇れるチームをお届けできるよう全力を尽くします。皆さんのサポートに心から感謝しています。さあ、ゲームオンです!」
記者との質疑応答
GM就任までの道のり
- Les Sneadは自分らしくあることを大切にする人であり、彼と関わる全ての人にその自由を与えてくれる存在。
- もともとは高校教師兼フットボールコーチになることが夢だったが、Sneadとの出会いが人生を変えた。彼とともに9年間を過ごし、LARを今の形に作り上げることができたのは、かけがえのない経験だった。
- 自ら「GMの道に進みたい」と言い出したわけではないが、Sneadが「そろそろ次のステップへ進むべきだ」と言ってくれたからこそ、この話が現実となった。
NFLをキャリアにすると決めた瞬間
- 特定の決定的な瞬間があったわけではない。常に自分のいる場所でベストを尽くすことに集中してきた結果、いい機会が巡ってきたのだと思う。
- 何かを成し遂げたいなら、まずは今いる場所にしっかりと根を張ることが重要であり、その姿勢を持ち続けることで結果は自然とついてくると信じている。
HC Coenとの関係
- LAR時代には、将来GMとHCとして並ぶことになると考えたことはなかった。
- 我々は似たバックグラウンドを持っており、自然と考え方が一致していた。
- 今回のGM選考プロセスで最も魅力的だったのは、JAXのリーダーシップ体制がLARで慣れ親しんだものと似ていたことだった。それは私が成功を収めることができる環境であり、成功の鍵となるものだと考えている。
LARでの経験をJAXにどう活かすか
- LARではリーダー陣が状況に応じて適応できる能力を持っていた。これはNFLのような絶えず変化する環境では極めて重要であり、何が成功の鍵となるかを見極め、それに先んじて行動することが成功への道だと考えている。
- JAXと2017年のLARには多くの共通点がある。当時のLARは4勝しかできず、新たなダイナミックで回復力のあるHCを迎え入れ、そこから成功へと進んでいった。私はそのプロセスを経験してきており、その知識をJAXにも活かしたい。
JAXのRosterと資産
- 重要なポジションにタレントが揃っていること。
- 今後2年間でNFL最多のドラフト指名権を持っていること。
- LARでは過去2年間で24回の指名権を使ったが、JAXでも同様の状況を迎えている。これは私にとって得意な領域であり、この資産を最大限に活用したい。
GM面接プロセスと決断の瞬間
- プロセス自体は迅速かつ徹底したものであった。
- Jacksonvilleで対面で議論を深め、その時点で「ここは自分にとって素晴らしい環境だ」と確信した。
- Les Sneadが「今がその時だ」と言わなかったらこの機会を得ることもなかったし、彼がこの機会を「成功できるもの」と評価していなければ、この決断はしなかったかもしれない。
GMとしてのアプローチとNFLにおける進化
- 自分はフレッシュな視点を持っていると思う。
- 現代のNFLを変革しているツールや手法について深い理解があるため、それらを最大限に活用する予定。ただし、現在のチームの運営リズムを尊重しながら進めることも大切と考えている。
- 今春はまず現状を把握し、それに適応することが最優先とする。そして、どこに改善の余地があるのかを見極めたうえで、将来的な戦略を展開していく。
- 最先端の手法を積極的に取り入れていくが、それを押し付けるのではなく、チームの文化やプロセスを適合させながら進めようと考えている。
カレッジ選手の評価基準
- 「優れた無形の資質をもつ選手」を優先する。
- そうした選手は、ただありのままでいるだけで、我々のエコシステムやチームを向上させてくれる。
アナリティクスの活用と進化
- Tonyの洞察力と理解力はトップクラスであり、彼の知識は間違いなく活用していく。
- アナリティクスは従来のスカウティング手法を補完するものであり、それを置き換えるものではない。
- 現代のアプローチでは、データ分析と従来の評価手法が融合することで、意思決定の制度が上がり、組織全体の効率が向上する。
ドラフトにおける意思決定のダイナミクス
- 一言で言うなら「完全な協力体制(Pure Collaboration)」。
ドラフト戦略の成功率と方向性
- どのチームにも当たり外れはあり、完璧なドラフトは存在しないが、「100%成功させる」という意識で臨む。
- 重要なのは、Liamと私が基本的に同じ方向性を持っていること。そして今後さらに一致団結していくこと。
- 意見が食い違うこともあるだろうが、どうしても合意できない場合には、その選手には拘らず、我々が確信を持てる選手にフォーカスする。
- 大切なのは、選手個人の成功ではなく、「チームの文化に合った選手を獲得すること」。そうしたアプローチを徹底したことでLARでも成功を収めることができた。
スカウティング部門の拡充計画
- 現在その点については検討中だが、ドラフト前に大きな変更を加えることはない。
- ドラフト後に改めて体制を見直す予定。
「インタンジブルテスト」とは?
- 「目に見えない能力」を測るための評価手法。
- 選手のフィールド上の特性はもちろん、オフフィールドの性格やリーダーシップなども考慮する。
- おそらく多くの人が「理想の選手像」を考えた時に似たような要素を挙げるだろう。それをより体系的に評価する手法を作ったのが、このテストの背景である。
- 私が大事にしているのは、「ただ重要であると言うだけでなく、実際にそれを評価し、チーム作りにおいて優先すること」。JAXでもこの考えをしっかり浸透させていく。
FA戦略の進捗状況
- 準備は順調に進んでいる。今まさにリアルタイムで新体制への適応を進めているところ。
- スカウティングコンバインでは、コーチングスタッフやスカウティングスタッフと深い議論を行う。
- FAへのアプローチについても今週しっかりと戦略を練る予定。
- これは特別なことではなく、他のチームでもよくあるプロセスであり、我々が遅れをとっているわけではない。しっかりと計画的に進めていく。
新体制と「継続的な成功」
- 非常に前向きに考えている。確かに新しく役職に就く人が多いが、彼らは素晴らしい人材であり、チームとしても非常にいい組み合わせになっていると考えている。新しい立場にいることを自覚しながら成長していく必要があるが、彼らには十分な可能性がある。
- 「ピーターの法則」については我々も認識しており、スタッフ全員がその概念を理解するように話している。
- この組織に関わる人々の能力、知識、経験、そして相互補完の関係性を信じている。経験の長さだけが重要なのではなく、「どのように成長し、どのような知見を持ち、どうチームに貢献できるか」が大切。この体制はJAXにとって大きな成功をもたらすと確信している。
新HCとGMの組み合わせについて
- とてもワクワクしている。
- Liamの就任からすでに感じていたが、彼と話し合う中で、彼のフットボールに対するビジョン、アイデンティティ、そして求める基準が、私自身が考えているものと完全に一致していた。「フィジカルとメンタルの両面でタフであり、フットボールIQが高く、規律正しいチームを作るべきだ」という点。それこそがJAXが目指すべき方向性であり、Liamがそれをしっかり持っていると感じた。
- GM専攻に関しても2つの重要な要素があった。
1. その人物が「組織文化」に適応し、築き上げることができるのか。
2. 才能を見極め、ドラフトやFA戦略を通じてチームを強化できるのか。 - Jamesはこの両方を完璧に満たしていた。彼が持つ才能評価のプロセス、ドラフトやFAにおけるアプローチ、そして組織作りに対する姿勢は、我々の求めるものと完全に一致していた。
- Liam、James、そして私、この3人の組み合わせは最高だと確信している。
- 我々はエゴや個人の利害だけでなく、「チーム全体の成功」のために動いている。そのゴールはただ一つ、「試合に勝つこと」。最終的に我々は勝敗によって評価される。そのため勝つために必要なことに集中し、全力を尽くす。
GM選考プロセスについて
- 今回のプロセスは非常に慎重に進めた。
- Jamesは最後に面接を行った候補者だったが、面接直後にすぐ「これが我々が求めていたGMだ」と確信した。彼はまさに理想的な人物であり、我々はとても幸運だったと思う。
初対面の印象
- もちろん覚えている。彼が2018年にLARでUDFAを担当していた時、彼はそのプロセス全体を主導しており、スカウティング部門とコーチングスタッフの橋渡し役を務めていた。その仕事ぶりは非常に印象的で、彼のコミュニケーション能力の高さには驚かされた。
- 通常、スカウトとコーチは別々に動くことが多いが、Jamesは両者をスムーズに連携させる能力を持っていた。
- 当時の彼の仕事ぶりを見て、「この人は本当に特別な存在になる」と感じていた。そして今、彼がGMとなり、共に仕事をすることになったのは素晴らしいことだと思う。
コーチングスタッフの選考基準
- 我々が目指す「バランスの取れた攻撃的なチーム」という理念は、コーチングスタッフの組み合わせにも当てはまる。つまり、異なるバックグラウンドを持ちながらも、お互いを補完し合えるメンバーを集めた。
- 例えば新OCのGrant Udinskiは、MINでKevin O'Connellと密接に連携してきた。彼はMINの攻撃を一段と進化させる役割を果たしてきたし、我々も同じ「攻撃の哲学」を持っている。彼とのコミュニケーションはとてもスムーズで、まるで何年も一緒に仕事をしているかのように感じる。こうした関係性が、我々が求める「組織全体としての一貫性」を生み出していくと確信している。
スタジアム建設の進捗
- 今日の自分の役割は、このテーブルの平均年齢を引き上げることだと思っている(笑)。
- フェンスで囲まれたエリアでは、すでに深い杭打ち工事が始まっている。また南エンドゾーンではクレーンが設置され工事が進行中。工事は約45日前に開始され、今のところ問題はないが、まだまだ長い道のりが続く。
スタジアムの仮移転先について
- 現在報告書を作成中で、30〜45日以内にNFLに提出する予定。
- 報告書には、各候補地の詳細な評価結果と、我々の推奨事項が含まれる。
- NFLはこれを精査し、意見を交わした上で合意に達すれば、通常の承認プロセスに入る。その後、委員会での審議を経て、おそらく5月のオーナー会議までには結論が出る可能性がある。
- しかし一時的なスタジアムの承認プロセスは、リース延長と同じものが適応されるため、リーグの承認に加え、オーナーの75%の賛成が必要。
「協力体制」について
- 過去に何があったかを気にしても仕方がない。我々は未来に目を向け、前進することが重要。
- 「協力」という言葉を口にするのは簡単だが、それを証明することが何よりも大切。協力の基盤は信頼関係にあり、我々は現在、それを築き上げている最中であり、それを大切にしながら前進していく。
- 勝つことが最優先。個人のエゴや誰が評価されるかは重要ではない。それに気を取られると、チームとしての成功は遠のいてしまう。
- 自分が現役時代に学んだことだが、ロッカールームで個人の利益を優先し始めると試合には勝てない。これは現在の組織運営にも当てはまる。
これまでとの違い
Boselli:
- 自分が選手だった頃は、中心にいたのはTom Coughlinだけで、彼は全てを掌握していたため、協力の必要はなかった(笑)。
- 当時の内部の状況を知らないため、過去のことについて語る立場にはないが、現在のビジョン、組織体制、そしてこのチームの向かうべき方向に確信を持っている。
- 我々の役割は、Jamesと私がLiamと選手たちを最大限に支援し、彼らが試合で最高のパフォーマンスを発揮できるようにすること。
Tony Khan:
- Boselliの意見に完全に同意する。「協力」には化学反応のようなものが必要であり、我々はすでに何度も話し合い、素晴らしい関係を築いてきた。
- 重要なのはJAXとこの街のためにベストを尽くすこと。我々は皆、同じ方向を向いており、高い専門性を持つチームである。
アナリティクスについて
- 今回は非常に前向きなグループであり、アナリティクスに関しても大きな進展があると感じている。
- アナリティクスの進化は、JAXだけでなくリーグ全体の変化を促した。我々が2012年にこのチームに関わり始めた頃と比べても、アナリティクスの活用は大きく前進した。
- 私はJAXの仕事に加えて、True Media Networks(スポーツアナリティクスのエンジニアリング企業)の業務にも関わっている。我々は世界トップクラスのスポーツ分析技術を持ち、それをJAXの意思決定に活かしていく。
メディアとの関わりについて
- 私はオープンで正直な姿勢を大切にしたいと考えている。
- 記者が仕事をしやすいように情報を提供することが重要だし、最終的には我々はエンターテイメント業界の一部だから、その点を踏まえた上で情報発信をしていきたい。
- ただし、競争上の優位性を損なわない範囲でという前提のもとで行う。
年齢について
Gladstone:
- 年齢について話したことはない。ただ我々は常に謙虚な姿勢で仕事に臨むことを大切にしている。そのおかげで、さまざまな場面でスムーズに物事を進めることができている。
- 一方、確固たる自信と、強力な武器があるという理解も持っている。それは最新のツールを活用し、自分たちの領域で適切に適用し、実行に移す能力だ。
- だから年齢は意識したことがなく、これまでのプロセスでも全く話題に上がらなかった。
Coen:
- 現代のNFLは、カレッジから上がってくる選手たちと同コミュニケーションを取るかが非常に重要。
- NILやトランスファーポータル制度など、選手を取り巻く環境は日々進化しており、このリーグも常に変化し続けている。だからこそ、我々が選手たちとしっかり繋がることができるかどうか、それが最も大事なポイント。
- 我々の年齢がどうこうではなく、スタッフ、スカウト部門、Tony Boselliなど、チーム全体で選手とどれだけ繋がれるか、それがチームの成功につながる。
感想
まず印象的だったのは、揃って「協力体制」という言葉を使っていたことです。今までのBaalke政権ではこの点が確実に欠けていました。その結果、コーチ陣が求める選手との乖離が起き、獲得した選手をうまく活用できないことが続いていたと思います。とにかく個人のエゴを排して、同じビジョンを持ち、勝利を目指していく、というのは一見当たり前ではありますが非常に大事なことだと思います。これによりチームの歯車が合い、全体がレベルアップしてくれることを祈ります。
また、やはりLARでの影響は非常に大きく、LARでの最先端の手法が取り入れられることにも期待です。そしてSneadの人間性が非常に素晴らしく、それもチームの文化に関わっていったのでしょう。その指導を9年間受けてきた彼ならそのいい文化をJAXにも持ってきてくれると信じています。