
毎年恒例のScouting Combineがインディアナポリスで開催されました。一通り終わったところでしょうか。最初の方にHC、GMの記者会見が行われ、大事な内容も話していました。今回はHC Liam Coenのインタビューを簡単にまとめてみました。
フル動画はこちらになります。
インディアナポリスでの目的
- コーチ陣は最近ようやく正式に編成が完了、一緒に作業を深めるいい機会となった。
- 本来であればジャクソンビルで行う業務(FA/ドラフトの準備、スキームの構築を進めている。
- 目的は「チーム全体の結束を強めること」と「戦略的なディスカッションを深めること」。
QB育成の課題
- 近年のQBは小学生のころからノーハドルのショットガンシステムで育成されている。
- しかし、NFLでは複雑なコミュニケーションが必要なため、システムの違いによる適応の遅れが発生しやすい。
- コーチ陣は、選手の「即戦力」ではなく、「長期的な成長」を見据えて指導しなければならない。
- QBが成長しなくなったと判断するポイント:
1. 基本的な技術や戦術理解が向上していないか
2. プレーに安定感がなくなり、パフォーマンスが急落しているか - もし明らかに限界が見えている場合、スタッフや選手間でも自ずとその兆候が見えるようになる。
オフェンス戦略の柔軟性と適応
- チームには確立された「プレースタイル」や「哲学」があるが、選手に合わせて柔軟に適応することが重要。
- 2022年のLARは主力WRを失ったが、他のポジション(RB、TE)で補うことで乗り越えた。
- 戦力の変化に応じて柔軟に対応することの重要性を学んだ。
Udinskiの評価
- 非常に知的でフットボールIQが高い人物。
- 仕事に対する姿勢は一貫しており、派手さはないが情熱的。
BTJの評価
- LSU時代は、基本的に外で直線的なルートを走るプレーが多かった。
- 現在は、スロットでもプレーできる能力も磨かれてきた。
- 選択肢の多いルート(Choice Route)や短いルートでのプレーが可能になった。
- スクリーンパスを受けて、オープンスペースでプレーを展開する能力もある。
- パスゲームの中心になる選手として大きな期待が寄せられている。
チーム作りにおけるQBの関与
- フランチャイズQBであるLawrenceをチーム作りのプロセスに可能な限り関与させる方針。
- ただし、新システムを学ぶ負担を考慮し、過度なプレッシャーを与えないよう配慮する。
- 具体的には、スキルポジションやOLの選手補強について、彼の意見を聞くことを想定。
MayfieldとLawrenceの比較
- Mayfieldは2022年のLARから2023年のTB移籍を通じて、適応能力を向上させた
- LawrenceとMayfieldの育成プロセスは異なるが、どちらも高い労働倫理と成長意欲を持つ
- QBの育成は一律の方法ではなく、個々の選手の特性に合わせたアプローチが必要
若手コーチ陣の採用
- 経験豊富なコーチもいるが、「ハングリー精神を持つ」若手を積極的に採用
- 若手コーチの利点は、現代の戦術やデータ活用に柔軟に対応できること
- McVayやO’Connellといった優れた指導者とのつながりがあるため、困ったときには彼らのアドバイスを受けることができる
VRトレーニングの活用
- JAXの施設内に「VRウォークスルールーム」を設置しており、実際のプレーンに近い形で試合のシミュレーションができる最新技術。
- コーチ陣としても、従来のトレーニング方法と併用しながら、VRを活用した選手の育成に取り組む予定。
チームの文化と柔軟性
- コアとなる戦略を持ちながらも、選手に合わせて適応することがチーム作りの鍵
- 特にドラフトでは、「チームのニーズに合った選手を獲得すること」と「最高の才能を持つ選手を指名すること」のバランスが重要。
レスリングとコーチング哲学
- Tony Khanはプロレス業界にも関与しており、レスリング界とNFLに共通点がある
- レスリングにはエンターテイメント性と競技性の両立が重要であり、フットボールに通じる部分がある
新しいPGC Waldronの魅力
- NE、LAR時代の経験により、戦略的な視野が広い。
- 彼の強みは、シチュエーショナルフットボールに長けていること
- 彼の指導によって、攻撃陣の選手たちの成長と、プレースタイルの多様化が期待される
まとめ
全体的に受け答えも理路整然としていて知的な印象ですし、なによりしっかりとしたビジョンがありそうなので期待大ですね。
特に重要な点は、
- Lawrenceを中心にチーム作りを進め、補強についても意見を仰ぐ
- BTJがパスゲームの中心選手となる
といったところでしょう。当然の路線ではありますが、BTJのさらなる成長はもちろん、かつては10年に一人の逸材ともいわれていたLawrenceの本来のポテンシャルを開花させてほしいです。