
いよいよドラフトまで 数時間となりましたね!JAX は全体5位という楽しみなポジションで初日を迎えることになります。今年はチームの方針でTop 30 Visitがなかったこともあり、事前にあまり情報は集めていなかったのですが…
直前も直前になりましたが今回は、本日JAXに指名されそうな4選手ーーMason Graham、Ashton Jeanty、Tetailoa McMillan、Jalon Walkerについて、プレースタイルや長所・短所、その人物像など簡単にまとめて紹介していきます。
Mason Graham (DL/Michigan)
評価
IDLの中ではトップ評価。2年連続オールアメリカン選出、プレーオフ進出を支えたディフェンスの核となった選手。各モックドラフトでも5~10位の予想。
プレースタイル
3テクに最適なDT。低い姿勢から素早くギャップに侵入するタイプで、パスラッシュとランストップの両方をこなすオールラウンド型。
長所
- クイックネスと機動力に優れ、スナップ直後の飛び出しでOLを押し込める
- 体幹が強く重心が安定しており、一対一では押し負けず、ダブルチームにも耐える
- 上半身のパワーもあり、手を伸ばして相手OLをコントロールしつつギャップを潰せる
- パスラッシュでは素早いスイムを武器に、バックフィールドに侵入可能
- 元レスリング選手でバランス感覚とレバレッジの使い方が秀逸
- ランに対する読みと対処能力も高い
短所
- DTとしては身長、腕の長さが足りず、サイズで負けることもある
- 時折立ち上がりが早すぎてパッドレベルが高くなり、真正面からのパワー勝負で負けることもある
- パスラッシュのレパートリーは発展途上
- テープで印象に残るほどには突出したスタッツは残していない
人物像
- 2023年には親指を骨折しながらも強行出場するタフさ。
- 学業でも優秀でアカデミック・オールビッグテンにも選出。
- 練習熱心でリーダーシップに優れ、Michiganでは2年時からディフェンスのムードメーカー的な存在だった。
- 勝負所に強く、自信と闘志を前面に出すタイプ。
比較対象
Christian Wilkins (LV)
Ashton Jeanty (RB/Boise State)
評価
2024年には2,601ヤード、29TDという驚異の成績。あのBarry Sandersが持つFBS記録(2,628ヤード)に迫る記録だった。Doak Walker賞(最優秀RB)、Maxwell賞(最優秀選手)を受賞。今年のドラフトクラスはRBの層が厚いがその中でも断トツの1番手。
プレースタイル
粘り強さと柔軟性が共存するタフなランナー。小柄ながらコンタクトバランスに優れ、タックルされた後も前進できる。パスキャッチもうまく、スリーダウンRBとして起用可能。
長所
- コンタクトバランスがよく、1人目のタックラーで倒れない
- 瞬間的な加速力とバーストに優れ、ホールを見極めて素早く抜け出せる
- ショートエリアでの俊敏さに優れ、密集をすり抜ける力に長ける
- 視野が広く、ブロッカーの使い方がうまい
- 耐久力とスタミナが抜群で、試合終盤やロングランでもスピードが落ちにくい
- パスゲームにも貢献できる
短所
- RBとして小柄でトップスピードは平凡
- カレッジでの酷使による消耗リスクの懸念
- 切れ味鋭いカットバックやスピンムーブはやや不足気味
人物像
謙虚でまじめな性格。チームメイトやOLへのリスペクトを忘れない。試合後インタビュでも「自分のラッシング記録より115チームをアウトラッシュした事実が一番誇らしい」と答えるなど、チームプレイヤーとしての意識が高い。
比較対象
Maurice Jones-Drew (元JAX )
Tetailoa McMillan (WR/Arizona)
評価
今季オールアメリカン。304ヤード・4TDの爆発した試合を含む1,300ヤード超え。WRとしての完成度が高く、1巡上位が予想される。
プレースタイル
高さとキャッチ力を活かしたポゼッションレシーバー。エンドゾーンやサイドライン際での競り合いに強く、バックショルダーやハイポイントキャッチが得意。
長所
- 6-4、219lbsの圧倒的なサイズと長いリーチにより、空中戦で無類の強さを発揮する
- キャッチ範囲の広さはドラフト屈指。手を伸ばして体から離れたボールをキャッチする技術に長けている
- ルートランニングが洗練されている
- ボディコントロールとタイミングが優れており、ボールに対する調整能力が高い
- サイズがありながら意外な俊敏性とRAC能力も兼ね備える
短所
- トップスピードは平凡
- プレスカバレッジへの対処に改善の余地あり
- セパレーション能力には懸念あり
- フィジカルの使い方にムラあり
人物像
ハワイ出身のサモア系WR。まじめで献身的。2023年にHCが去った後も高校時代からのQBとともにプレーするためにチーム残留を決意するなどチームメイトとの絆が強い。忠誠心の高さ、チームファーストの姿勢、リーダーシップは高く評価されている。インタビューでも質問に対して丁寧かつ率直に答える姿勢が印象的。
比較対象
Tee Higgins (CIN)、Mike Evans (TB)
Jalon Walker (LB/Georgia)
評価
Georgiaの名門守備陣の中心選手。EDGEでもオフボールLBとしてもプレーできるハイブリッド型。評価は分かれるが、アップサイドは果てしなく、ハマればトップパフォーマー。
プレースタイル
EDGEとしてもオフボールLBとしても起用できる汎用性の高さが特徴。プレースピードがあり、スナップ後の動き出しも鋭い。カバー能力もあり。
長所
- EDGEとオフボールLBの双方をこなせるバーサタイルさ
- パスラッシュもカバーも高水準で対応可
- 突き抜けた瞬発力とスピードを持ち、EDGEではOLの外を一気に回りこむ。加速の鋭さに加えて適度なベンドもあり、タイトな角度からでもQBにプレッシャーをかけられる
- タックル技術は教科書的
短所
- いわゆるTweenerでEDGEとしてはサイズ不足、オフボールLBとしては経験不足
- EDGEとしてエリート級のベンドや柔軟性があるわけではない
- オフボールLBとしてのプレーリードには課題あり。経験不足からくる迷いがしばしばみられ、ランプレーの出だしの見極めにワンテンポ遅れる場面があり。また複雑なゾーンカバーではカバーすべき相手を見失うことがある
- ブロックに正面から当たりすぎて振り切るのに苦労することがある
- ハイシーリング・ローフロアの典型。ハマればチームの中心になれるが、適切に育成しなければバスト有力候補
人物像
父親がコーチ。幼い頃から戦術を学んでいる。本人は自らの強みを「どこでもプレーできる汎用性とフットボールIQ」と語っている。チームメイトからの人望が厚く、練習態度やワークエシックは高評価。2023年のオフには肩の関節唇手術を受けたが、秋には完全復活し、フィジカル面の強さ、リハビリへの真摯な取り組みも高評価を受けている。
比較対象
Haason Redick (TB)、Kyle Van Noy (BAL)
まとめ
JAX のニーズですが、個人的に上位で狙うならDL、DB、WRあたりだと思っています。その点でGrahamが最有力といえる存在でしょう。DLの中心として即戦力となれる力を持ち、ディフェンスの土台を作り直す上で欠かせない存在になるはずです。
しかし、ここにきて急浮上しているのが、Jeantyの説。非常に魅力的な選手であることは間違いありませんが、あまりに急浮上すぎて怪しくもあります。もしかしたらこれはドラフト前の情報戦がすでに始まっていて、トレードダウンを視野にいれた戦略の一環である可能性も否定できません。
とはいえ、RBというポジションに全体5位を使う価値があるのか、という議論は避けられないでしょう。JAX はFournettで失敗していますしね。Barkleyの例もありますが、今のJAX のOLを考えると、RB単体の力でチームを大きく変えられるかは疑問が残ります。仮にJeantyを指名した場合、ETNとBigsbyとの共存は難しく、ETNのトレードも視野に入ってくるのではないかと思います。
そんな中で忘れてはならないのが、今年のGMはBaalkeではなくGladstoneであるという点です。新体制の下で、これまでと全く違う視点からのドラフト戦略が展開されることは間違いありません。彼がどんな決断を下すのか、それ自体が一つの見どころでもあります。
いずれにせよお、どんな選手が選ばれても、今後数年間のJAX の方向性を左右する大きな選択となることは間違いありません。今年のドラフト、ぜひとも楽しみましょう!