
Final Score
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| IND | 7 | 3 | 3 | 6 | 19 |
| JAX | 14 | 14 | 0 | 8 | 36 |
Inactives
JAX
#INDvsJAX Inactives pic.twitter.com/9BE99lY2fa
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2025年12月7日
前週の試合で臀部を痛めたWashington、脳震盪のWingard、Littleは欠場となりました。UDFAのStriggow、Greenの出場機会増加に伴い、Ogbahはローテーションから外れています。
IND
our inactives for #INDvsJAX. pic.twitter.com/FrdQ93NcAz
— Indianapolis Colts (@Colts) 2025年12月7日
大型トレードで獲得したSauce Gardnerが欠場となり、IRから戻っていないDeForest Bucknerも引き続きアウトとなりました。
The Breakdown
オフェンスが試合をコントロール
この試合は終始、オフェンスが主導権を握り続けた試合でした。 特に印象的だったのは、Trevor Lawrenceが無理をせず、 状況に応じた判断を積み重ねられていた点です。雨にもかかわらずロングパスも織り交ぜながら安定したオフェンスを展開しました。
その安定した土台の上で、Travis Etienneがランゲームを主導。なかなかランが出ずに苦しむ場面もありましたが、リードを広げたい場面で確実にヤードを積み上げ、 試合の流れを相手に渡しませんでした。
ディフェンスのビッグプレーとターンオーバー
ディフェンスは試合開始からプレッシャーをかけ、ターンオーバーを3つ奪取。最初のシリーズ、最初のプレーでLloydがインターセプトを奪った後、14-7の第2QにはJonathan Taylorのファンブルを誘発しリカバー。
Devin Llloyd with another interception. Very first defensive play pic.twitter.com/4a1JdNZhhs
— Fitz (@LaurieFitzptrck) December 7, 2025
Daniel Jones負傷の後に変わって入ったルーキーRiley Leonardに対してもパスラッシュは衰えず、最後にはJHAがサックしてセーフティを記録しました。
ランディフェンスもリーディングラッシャーのJonathan Taylorに対して21回、74ヤード、平均3.5ヤード、1TDと健闘しました。そしてランディフェンスはこの13試合でリーグ1位を維持し、未だ75ヤード以上走られた選手はいないという素晴らしい結果を出しています。Campanileがとにかくランを止めるのが最優先、としているだけあってここは徹底されています。
疑惑の判定
勝負はほぼ決まっていた第4Q残り13:02の場面。LeonardがPittmanに投げたボールをNewsomeがもぎ取りインターセプト、となりました。ただ、よく見ると2人が同時にキャッチをして、着地後も完全には奪い取っておらず2人両方がボールを持っているように見えました。
Newsome II bullied his way into this interception lol.. Kinda wild. pic.twitter.com/eoRLmNQPwk
— Fitz (@LaurieFitzptrck) December 7, 2025
NFLのルールでは同時キャッチ(Simultaneous Catch)はオフェンス側のボール、と明確に決まっています。それに倣えばこれはPittmanのキャッチ成功となるはずですが…審判団はNewsomeが先にキャッチした、と判断したのかインターセプトの判定となりました。これがパス成功となっていても試合展開としては大きく変化はなかったかもしれませんが疑惑はなくしてほしいものです。
Game Changing Play
試合の流れを決定づけたのは第2Q残り13分9秒、INDの自陣29ヤードからの2nd&4の場面。エースRBのJonathan Taylorのランでタックル後にさらにヤードを稼ごうと手を伸ばしたところに復帰したばかりのEric Murrayが手を伸ばしファンブルを誘発。それをすかさずJarrian Jonesがリカバーしました。
Eric Murray's forced fumble on Jonathan Taylor was an excellent team defense play. Like 4 people involved lmao pic.twitter.com/8ocgMAeIK4
— John Shipley (@_John_Shipley) December 8, 2025
そしてその後の最初のプレーでETNのTD。
Travis Etienne Jr Touchdown
— Burnz Memes 🔥 (@BurnzMemes) December 7, 2025
Jacksonville Jaguars Indianapolis Colts pic.twitter.com/cxPhPJgZJR
INDとしては1ポゼ差でこちらを3&OUTにした後の攻撃であり、ここで返したいというところで一気に2ポゼ差に広がったことで心が折られたのではないでしょうか。
もちろん一番はDaniel Jonesが不運にも負傷離脱してしまったことだとは思いますが…このプレーは試合の結果を大きく変えるものになったと思います。
📈 Stock Up
Trevor Lawrence
スタッツとしては17/30、56.7%、244yds、2TD、0INTとそこまでの数字ですが、雨でボールが滑りやすい中、ボールをコントロールして今シーズンベスト、もしかするとキャリアでもベストとなるかもしれないパフォーマンスを披露しました。特に前半終了間際の3rd&15でのTim Patrickへのパス、また第4QのブリッツをロールアウトしてかわしてからのまたTim Patrickへのパスは特にすばらしかったです。
Lawrence to Patrick up the sideline for 37 yards. pic.twitter.com/Zh8MCgobbU
— Fitz (@LaurieFitzptrck) December 7, 2025
Lawrence is balling today.
— Fitz (@LaurieFitzptrck) December 7, 2025
Rolls out and throws a dime. pic.twitter.com/ceFKcsOBAa
それ以外についても雨にもかかわらず危なげなパスはほとんどなく完璧と言っていい内容でした。
特に、HOU戦までの平均ターゲットが8.5ヤード程度だったところがこの4試合は11.1ヤードと伸びていて、ロングパスが増えているのがわかります。Meyersが加入したこと、BTJが調子を戻してきていることも大きいとは思いますが、この調子でいってほしいですね。
もうだめかと思いましたが、このままの調子を維持できるなら期待できそうです。Lawrenceは一貫性のなさが課題とされますが、そのせいでいつも振り回されますね。Coenの複雑なオフェンスに頭が混乱していたのが徐々に慣れてきているのかもしれません。最近リストバンドでプレイコールを確認するようにもなっていて、そういったことも頭を極力有効に使う、ということに役立ってるのかもしれませんね。
Josh Hines-Alllen
JAXを引っ張るエースがこの日も素晴らしい活躍を見せています。第4Q残り6分57秒の敵陣9ヤードからのINDの攻撃で、スタンツでインサイドに切り込み、体制の整っていないQuenton Nelsonを倒し、Leonardをエンドゾーンでサックしセーフティを記録しました。当初は先に手からボールが離れていたと思いましたが、Coenのチャレンジにより右膝が先についたという判定となりました。
Josh Hines-Allen bull rushes the OG to the ground on the T/E stunt & shows great body control to wrap up the QB for the sack/safety! #PassRush #DUUUVAL pic.twitter.com/4aLXjaGcnU
— DLineVids (@dlinevids1) December 7, 2025
これで4試合連続のサックを記録し、試合の空気を完全に引き寄せました。BYEまでは7試合で1サックのところ、BYEが明けてから6試合で7サック、さらにプレッシャー数でもリーグトップレベルを記録しています。Campanileなどの会見でもBYE明けにディフェンスを少しシンプルにしたことが影響しているんじゃないかと話がありましたが、ここからプレーオフ進出に向けてさらに調子を上げていってほしいですね。
OL Unit(Cole Van Lanen)
この日許したのは6プレッシャー、0サック。確かにINDのパスラッシュが弱点であることは聞いていましたが、その中でもミスなく堅実にこなせていたのはよかったです。
一方でランオフェンスに関しては苦戦する場面が多かったように思います。しかし、ETNのTDランでは素晴らしいブロッキングでしたね。
また、Littleが脳震盪で不在の中でLTとして先発したCole Van Lanenも1プレッシャーのみでした。少し話題にもなっていますが、彼は今シーズン4つのポジションで試合に出場しており、非常に頼りになる存在になっていますね。Littleがいまいちであることも合わさってスターターにすべきでは、という話まで出ています。さすがにそれは言いすぎだとは思いますが、今年契約が切れるためオフの動向に注目ですね。安く残せればいいのですが。
Brian Thomas Jr.
今シーズン非常に低調なパフォーマンスが続いていたBTJですが、この試合では6ターゲット、3レシーブ、87ヤード、0TDの結果。まだ昨年のパフォーマンスには戻らないものの、徐々にらしさを取り戻しつつあります。
特に序盤のワンハンドキャッチはすばらしかったです。
Brian Thomas Jr ONE HANDED catch up the sideline pic.twitter.com/SYtBeNo2uG
— Fitz (@LaurieFitzptrck) December 7, 2025
一時はトレード要員なんて噂もたっていましたが、この調子でいけばWR1として復活も近いと信じています。Meyersの加入も彼にとって大きかったのかもしれませんね。
📉 Stock Down
Bhayshul Tuten
第2Q残り2分40秒にてタックルされた際に痛いファンブルを喫しました。雨の影響、また、その前にキックオフリターンで脳震盪の検査をパスした直後だったため、その影響もあったのかもしれません。その後は結局大事をとってか出場はなく、オフェンスとしては2スナップ、2キャリー、5ヤードにとどまりました。しっかり反省してもらい、切り替えていってほしいですね。
Summary & Next
雨の中での戦いとなったWeek14は、Lawrenceの完璧なパフォーマンス、ディフェンスのターンオーバーなどが噛み合い、干渉に終わりました。この勝利によりJAXはAFC南地区単独首位となり、プレーオフ進出に向けて大きな弾みをつけました。しかしHOUも猛追してきており、残り4試合落とせる試合はありません。このままの勢いで最後まで駆け抜けてほしいですね。こういうところで落としてしまうのが今までのJAXですが、順当に勝ちを重ねて今までと違うところを見せつけてほしいものです。