
試合概要
日時: 2025/9/29(Mon) 5:05(日本時間)/2025/9/28(Sun) 16:05(現地時間)
会場: Levi's Stadium, Santa Clara, CA
観客数: 70,495人
欠場者
JAX
#JAXvsSF Inactives pic.twitter.com/8MgnfEEF6v
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2025年9月28日
Dyami Brownは欠場。またAbdullahが直前にOUTとなったため代わりにBJ Greenが初めてActiveとなりました。
SF
Ricky Pearsall and Jauan Jennings are active for Week 4.
— San Francisco 49ers (@49ers) 2025年9月28日
Full @DignityHealth inactives list: https://t.co/NidKhm3wvj pic.twitter.com/SuEWMrMjQl
予想通り、Purdy、Pearsall、Jenningsはアクティブ、Renardo Greenはインアクティブ。
試合結果
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| JAX | 0 | 17 | 9 | 0 | 26 |
| SF | 3 | 3 | 8 | 7 | 21 |
3-1@net_acr | #JAXvsSF pic.twitter.com/g3jaUX9UUV
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2025年9月28日
試合の流れ
| 1Q | |||
|---|---|---|---|
| 8:33 | SF | FG | E. Pineiro 26yd FG |
| 2Q | |||
| 15:00 | SF | TO | L. Farrell Fumbled Recoverd by A. Wingard |
| 14:41 | JAX | TD | T. Etienne 48yd Run |
| 13:10 | SF | TO | B. Purdy→C. McCaffrey Intercepted by D. Lloyd |
| 5:01 | JAX | TD | Trevor Lawrence→H. Long 4yd Pass |
| 0:40 | SF | FG | E. Pineiro 23yd FG |
| 0:00 | JAX | FG | Cam Little 26yd FG |
| 3Q | |||
| 8:32 | SF | TD | B. Purdy→C. McCaffrey 8yd Pass 2PT B. Purdy→J. Jennings Succeeded |
| 6:14 | SF | TO | B. Purdy→J. Jennings Intercepted by D. Lloyd |
| 4:07 | JAX | FG | C. Little 44yd FG |
| 4Q | |||
| 14:20 | SF | TO | B. Purdy→D. Robinson Pass Incomplite |
| 7:41 | SF | TD | B. Purdy→J. Tonges 21yd Pass |
| 3:35 | JAX | TO | C. Little 47yd FG Failed |
| 2:52 | SF | TO | B. Purdy Fumbled Recoverd by F. Oluokun |
全体の印象と課題点
Complementary Football
Coenやその他も言っていたように、この試合はまさにComplementary Football、つまり補完し合うフットボールができていました。オフェンスが思うように行かなくてもディフェンスがターンオーバーなどで踏ん張り、さらにはSTがビッグリターンで貢献する。オフェンスも大事なところでは決め切り、全てのフェーズでいい感じに試合を運ぶことができました。また、最後にはしっかり勝ちで締められたのも大きいですね。
4試合連続の複数ターンオーバー
なんと、4試合で13個のターンオーバーを記録し、リーグでもトップの記録です。昨年は17試合で9個…いかに昨年がひどかったかもそうですが、やはりCampanileの指導の賜物でしょう。ここまでDCとして最高の働きをしてくれています。まだ気が早いかもしれませんが、来年Campanileがヘッドコーチに引き抜かれるのではないか、と言う不安すら出てきました。
ちなみに2017年のSacksonvilleと比べてみても、サック数こそ少ないですが、遜色ないレベルのようです。
After four games:
— Brent Martineau (@BrentASJax) 2025年9月29日
2017 Jaguars defense: 10 turnovers and 74 total points allowed
2025 Jaguars defense: 13 turnovers and 72 total points allowed.
👀 @ActionSportsJax
OLの圧倒的向上
この試合OLもいい働きを見せました。後述のようにOLにもケガ人が出ていたのですが、それでも0サック、0QBヒット、トータルのプレッシャーもわずか5にとどめました。Bosaが不在と言うのは大きすぎますが、それでもSFとしては10年ぶりの記録とのことなので褒められるべきでしょう。
The 49ers failed to record a QB hit for the first time since 2015 😬 pic.twitter.com/zNSELfC49X
— 49ers on NBCS (@NBCS49ers) 2025年9月28日
またシーズンでまだ3サックしか許しておらず、リーグベストタイのようです。
4th in rushing yards, too 🥱#DUUUVAL pic.twitter.com/BfT2SoSLo9
— Jacksonville Jaguars (@Jaguars) 2025年10月3日
またランブロックに関しても優秀で、以下のようなスタッツを記録しています。
Liam Coen + Jaguars offensive line doing good things:
— Ian Hartitz (@Ihartitz) 2025年10月1日
-22.7% pressure rate allowed (lowest in NFL)
-3 sacks taken (tied for lowest)
-2.7 second average time to pressure (longest)
-1.84 RB rush yards before contact per carry (4th best)
-Top-six in team PFF run/pass block grades
All trench measures from PFF and ESPN pic.twitter.com/Mjbhd0KAMH
— Computer Cowboy (@benbbaldwin) 2025年9月30日
昨年はリーグでも最下位レベルのランブロックでした。それが大きな投資もせずにここまでの違いを出せているのは、コーチの指導のおかげでしょう。CoenやUdinskiのシステム、さらにOLコーチ、アシスタントもいい働きをしているのでしょうね。この調子でどんどんレベルを上げてほしいです。
ペナルティ多発
一方で明らかにネガティブな点はペナルティの多さです。この試合でも12個90ヤードを献上し、4週を通してリーグでもワーストの成績です。
Number of penalties committed by every NFL team. pic.twitter.com/XKM1RFdoKf
— Tyler Webb (@tylermwebb) 2025年9月30日
#Jaguars Penalty Stats
— Daniel Griffis (@DanDGriffis) 2025年10月1日
50- Total Flags (Most)
38- Penalties (Most)
23- Offensive Penalties (Most)
10- Offensive Holding (T-2nd)
7- Illegal Shift/ Motion (Most)
7- False Start (T-5th) pic.twitter.com/Mc7NSdf23f
特にイリーガルシフトやフォルススタート、ホールディングなどオフェンスの反則が多いですね。イリーガルシフト自体は少しずつ減っていましたが、まだまだ多いです。進歩はしていそうなので、今後減少してくることに期待しましょう。
ケガ人多発
SF側にケガ人が多発し助かった部分はありましたが、SFのケガ癖が移ったかのようにJAX側にもケガ人が多発しました。オフェンスではMekari、Antonが途中離脱しChuma Edoga、Cole Van Lanenが出場、ディフェンスではWalker、Oluokun、Murray、Antonio Johnsonが一時離脱し、Jack KiserやRayuan Laneまで出場することとなりました。しかしそこで大崩れすることなく試合を完遂できたのは、Coenの言う通り、しっかり控えとしても普段から準備しているから、と言うことでしょう。
また、ケガ自体もWalkerこそそれなりの怪我でしたが、その他は大きなものはなかったのも幸いでした。Walkerも一時はそれなりの期間と思われていましたが、うまくいけば次の試合も出られるかもしれませんね。
📈 Stock Up
Devin Lloyd
言うまでもなくDefensive Player of the Monthを受賞した彼が一番の主役でしょう。
Jaguars linebacker Devin Lloyd added +56.3% in net win probability across five plays against the 49ers.
— Next Gen Stats (@NextGenStats) 2025年9月29日
Lloyd intercepted two passes (+31.1% win probability), earned a pressure on a 4th quarter sack-fumble (+19.3%), and stuffed two runs at the LOS (+5.9%).#JAXvsSF | #DUUUVAL pic.twitter.com/BaVeRwwinF
彼の働きで56.3%勝つ確率が上がったようです。すごいですね。現時点で今シーズンで最も成長した選手だと思います。正直今シーズン途中でトレードすらあるのではと思ってましたが見事に節穴でした。
1個目のインターセプトはMcCaffreyがするすると上がってきて見事に投げ込まれたパスでしたが、McCaffreyが取り切れなかったところを奪い取りました。これはラッキーとも言えますが、しっかり諦めずに取れる場所にいたからこそ起きたものでしょう。
Here is the actual interception pic.twitter.com/zkjUnWc7Yj
— Fitz (@LaurieFitzptrck) September 28, 2025
2個目はしっかりカバレッジに下がって後ろからくるJenningsもよく見えていました。Maasonが触ったことで確実となりましたが、これもしっかりいい位置にいたからこそのインターセプトでした。
Devin Lloyd is on a TEAR!!! 💰💰💰
— Daniel Griffis (@DanDGriffis) September 28, 2025
pic.twitter.com/RE9sDVbLPE
それ以外でも今シーズンは明らかにいい判断力と動きをしており、Oluokunとのコンビは現在リーグでもトップレベルのデュオではないでしょうか。このまま成長してくれれば契約延長も十分あり得るでしょう。難しい判断ですが、Gladstoneなら正しい判断をするはずです。
Devin Lloyd is a completely different player this year pic.twitter.com/dx7Ncnmhxw
— James Foster (@NoFlagsFilm) September 29, 2025
Travis Hunter
Coenの判断で主にオフェンスでの出場となりました。常に目立っていたわけではありませんが、一つこれぞHunterと言えるようなビッグプレーを見せてくれました。
Travis Hunter - 28 yard catch on 3rd&14 pic.twitter.com/aE6gIJf3Qu
— Nash Henry (@NashJagsNats22) September 28, 2025
What a catch by Hunter. He stretches out and still somehow brings it down after its knocked out. Kyle challenges and refs agree that its a catch! pic.twitter.com/YrLjWCAoNX
— Fitz (@LaurieFitzptrck) September 28, 2025
このキャッチ力と競り合いの強さが彼の魅力の一つです。しかも自陣深くの3rd&longというシチュエーションでこれを決めた集中力が素晴らしいです。スローで見てもしっかり落とさずに確保していますね。
来週はディフェンスでもまた出番が増えそうですが、頼もしい限りです。スタッツとしてはROYをとるほどは無理でしょうが、前も言ったように1年でそれを求めるのではなく、持続的に活躍できるように環境を整えていってほしいと思います。
Hunter Llong
スナップ自体は多くありませんが、2本目のTDと最後の試合を決めた1stダウンのクラッチなキャッチはナイスでした。ここぞと言う時頼りになるのはありがたいです。ブロッカーとしても十分ですし、PFFでもランブロックのグレードはリーグ5番目となっています。
Arik Armstead
この試合地味にチーム最多の6つのQBプレッシャーを記録しています。そして最後に試合を決定づけたストリップサックは最高でした。やっぱりインサイドでの起用がメインとなったことが大きいと思われます。今後も期待です。
Arik Armstead revenge strip. pic.twitter.com/toAx7zGUD2
— Mike Garafolo (@MikeGarafolo) 2025年9月28日
Dennis Gardeck
最初にチームを勢いづけたファンブルですが、見事なパンチを決めていました。最後まで狙う姿勢素晴らしいです。
Gardeck with a textbook punch out! Jax recovers pic.twitter.com/OHe7y7tJHQ
— Fitz (@LaurieFitzptrck) September 28, 2025
Parker Washington
これも試合を勝利に近づけたプレーの一つです。キャリア2本目のパントリターンTDとなりました。最近のWashingtonはなんか最初に悩んで結局ゲインできない、みたいなリターンが多くなっててなんだかなぁと思ってたのですが、この大事な局面でやってくれました。背後からのブロックじゃないか、という指摘はありなんとも言えませんが、でもブロッカーも頑張った結果だと思うのでここは素直に喜びたいです。
What an amazing game by the defense/special teams. Parker Washington with the 57 yard punt return to the HOUSE! pic.twitter.com/HubBaZmaQG
— Nash Henry (@NashJagsNats22) September 28, 2025
Travis Etienne
まず今シーズンはOLやスキームの影響もあり、ETNが躍動しています。最初のファンブル直後のTDプレーではもちろんEzraやStrange、BTJなどの素晴らしいブロックがあってこそれはありますが、フェイクを入れてSをかわしての一発は痺れました。
And the Jaguars immediately capitalize on the fumble. Travis Etienne Jr. with a 48-yard TD run! WOW! Jags lead by 4. pic.twitter.com/oq8UTUmB09
— Nash Henry (@NashJagsNats22) September 28, 2025
ちなみに目を疑うような情報ですが、どうやら今回の試合で得たコンタクト前のヤードが昨シーズン全体のものを上回っていたようです。いかにOLが改善したのかがわかりますね。
#Jaguars RB Travis Etienne is the only player averaging over 6 yards per carry this year.
— Duval 22 (@duval22dotcom) 2025年9月29日
Get the guy in space and watch him work. pic.twitter.com/3byZTQWvcF
Travis Etienne Jr's stats through 4 games:
— NFL Stats (@NFL_Stats) 2025年9月29日
• 394 rushing yards
• 6.1 yards per carry
• 32 receiving yards
• 106.5 scrimmage YPG
• 3 TDs pic.twitter.com/Yh6QydxC0T
そして20回以上キャリーしているRBで平均6ヤードを超えているのはETNだけのようです。総獲得ヤードも全体で3位と大活躍です。
Lloyd同様トレードか?とか思ってた僕の目はとんでもない節穴のようです。
Bhayshul Tuten
動画は見つかりませんでしたが、前半終了間際に素晴らしいリターンを決めました。このおかげで前半を17-6の2ポゼ差で折り返すことができました。SFのカバーチームがあまりよくないとは言われていますが、しっかりスピードも活かせておりTank Bigsbyのトレードも影響がないことがさらに証明されました。
LeQuint Allen
まず最初のキックリターンはダメです。あんな素人みたいなことはしてはいけません。とはいえそれを打ち消すようなナイスプレーが実はありました。
20-14でリードしていた3Q残り4:55の場面、Hunterがレシーブした後、Fred Warnerのパンチによりファンブルを喫しました。ここで取られればモメンタムも持っていかれそうなところ、パスプロをしていたAllenがHunterの元へ駆け寄りすかさずリカバーしました。すでにブロッカーにもならない中でよくついていったと思います。たまたまと言えばそれまでですが、こう言ったこともきっとCoen率いるチームだからこそ起きたのではないでしょうか。
LeQuint Allen Jr. is a coach's dream.
— Nate Tice (@Nate_Tice) September 29, 2025=
Not only is he excellent in pass protection, his effort is palpable when you watch the Jags. Watch him hustle after the football is thrown. Because he gave that extra effort, he ends up recovering a Travis Hunter fumble. pic.twitter.com/aYK3aNMtQu
📉 Stock Down
Cam Little
前回の試合に引き続いて、大事な場面でまたしても前回同様47ヤードのイージーなFGを外しました。Coenによれば、もう少し風が吹くかと思ったけど吹かなかった、とのことで全く疑っていない、とのことでしたが、なんだか不安です。今後調子を崩してこなければいいのですが…
まとめと今後
4ターンオーバーを奪いながら1ポゼ差、と言われればそうかもしれませんが、それでも強豪相手に競り勝ったと言うのはとても大きいです。オフェンス自体のミスも減っていっていますし、チームとしての完成度が高まってきているように思います。まだ残念ながら爆発的なオフェンスというものは見られていませんが、今後BTJの復調なども合わさって強力になってくれるんではないでしょうか。
今回はいいところばかりまとめましたが修正すべき場所もあるのでそこは直してもらいたいですね。そして次は初のプライムタイムでもあるKC戦です。2連敗でシーズン開始しましたが、その後選手の復帰もあり復調し2連勝。ここでもし勝てればプレーオフまで勢いづくのではないかと思うので、厳しい戦いですが勝ってほしいですね。できればBYEまで残り1勝はして折り返したいです。