Jaguars Note

NFL Jacksonville Jaguars(ジャクソンビルジャガーズ)の応援ブログ

Conference 4-2 NFC 3-2 Home 4-2 Away 3-2 Streak W2

【2025 Game Review】Week 4 @SF ー“Complementary Football”で掴んだ勝利ー

怪我で主力を欠いているとはいえ強豪にしっかり勝ち切りました。これがJAXにとっての転換点となってくれるといいですね。今回はいいところばかり取り上げようと思います。

試合概要

日時: 2025/9/29(Mon) 5:05(日本時間)/2025/9/28(Sun) 16:05(現地時間)

会場: Levi's Stadium, Santa Clara, CA

観客数: 70,495人

欠場者

JAX

Dyami Brownは欠場。またAbdullahが直前にOUTとなったため代わりにBJ Greenが初めてActiveとなりました。

SF

予想通り、PurdyPearsallJenningsはアクティブ、Renardo Greenはインアクティブ。

試合結果

  1Q 2Q 3Q 4Q
JAX 0 17 9 0 26
SF 3 3 8 7 21

試合の流れ

1Q
8:33 SF FG E. Pineiro
26yd FG
2Q
15:00 SF TO L. Farrell Fumbled
Recoverd by A. Wingard
14:41 JAX TD T. Etienne
48yd Run
13:10 SF TO B. Purdy→C. McCaffrey
Intercepted by D. Lloyd
5:01 JAX TD Trevor Lawrence→H. Long
4yd Pass
0:40 SF FG E. Pineiro
23yd FG
0:00 JAX FG Cam Little
26yd FG
3Q
8:32 SF TD B. Purdy→C. McCaffrey
8yd Pass
2PT B. Purdy→J. Jennings
Succeeded
6:14 SF TO B. Purdy→J. Jennings
Intercepted by D. Lloyd
4:07 JAX FG C. Little
44yd FG
4Q
14:20 SF TO B. Purdy→D. Robinson
Pass Incomplite
7:41 SF TD B. Purdy→J. Tonges
21yd Pass
3:35 JAX TO C. Little
47yd FG Failed
2:52 SF TO B. Purdy Fumbled
Recoverd by F. Oluokun

全体の印象と課題点

Complementary Football

Coenやその他も言っていたように、この試合はまさにComplementary Football、つまり補完し合うフットボールができていました。オフェンスが思うように行かなくてもディフェンスがターンオーバーなどで踏ん張り、さらにはSTがビッグリターンで貢献する。オフェンスも大事なところでは決め切り、全てのフェーズでいい感じに試合を運ぶことができました。また、最後にはしっかり勝ちで締められたのも大きいですね。

4試合連続の複数ターンオーバー

なんと、4試合で13個のターンオーバーを記録し、リーグでもトップの記録です。昨年は17試合で9個…いかに昨年がひどかったかもそうですが、やはりCampanileの指導の賜物でしょう。ここまでDCとして最高の働きをしてくれています。まだ気が早いかもしれませんが、来年Campanileがヘッドコーチに引き抜かれるのではないか、と言う不安すら出てきました。

ちなみに2017年のSacksonvilleと比べてみても、サック数こそ少ないですが、遜色ないレベルのようです。

OLの圧倒的向上

この試合OLもいい働きを見せました。後述のようにOLにもケガ人が出ていたのですが、それでも0サック、0QBヒット、トータルのプレッシャーもわずか5にとどめました。Bosaが不在と言うのは大きすぎますが、それでもSFとしては10年ぶりの記録とのことなので褒められるべきでしょう。

またシーズンでまだ3サックしか許しておらず、リーグベストタイのようです。

またランブロックに関しても優秀で、以下のようなスタッツを記録しています。

昨年はリーグでも最下位レベルのランブロックでした。それが大きな投資もせずにここまでの違いを出せているのは、コーチの指導のおかげでしょう。CoenUdinskiのシステム、さらにOLコーチ、アシスタントもいい働きをしているのでしょうね。この調子でどんどんレベルを上げてほしいです。

ペナルティ多発

一方で明らかにネガティブな点はペナルティの多さです。この試合でも12個90ヤードを献上し、4週を通してリーグでもワーストの成績です。

特にイリーガルシフトやフォルススタート、ホールディングなどオフェンスの反則が多いですね。イリーガルシフト自体は少しずつ減っていましたが、まだまだ多いです。進歩はしていそうなので、今後減少してくることに期待しましょう。

ケガ人多発

SF側にケガ人が多発し助かった部分はありましたが、SFのケガ癖が移ったかのようにJAX側にもケガ人が多発しました。オフェンスではMekariAntonが途中離脱しChuma EdogaCole Van Lanenが出場、ディフェンスではWalkerOluokunMurrayAntonio Johnsonが一時離脱し、Jack KiserRayuan Laneまで出場することとなりました。しかしそこで大崩れすることなく試合を完遂できたのは、Coenの言う通り、しっかり控えとしても普段から準備しているから、と言うことでしょう。

また、ケガ自体もWalkerこそそれなりの怪我でしたが、その他は大きなものはなかったのも幸いでした。Walkerも一時はそれなりの期間と思われていましたが、うまくいけば次の試合も出られるかもしれませんね。

📈 Stock Up

Devin Lloyd

言うまでもなくDefensive Player of the Monthを受賞した彼が一番の主役でしょう。

彼の働きで56.3%勝つ確率が上がったようです。すごいですね。現時点で今シーズンで最も成長した選手だと思います。正直今シーズン途中でトレードすらあるのではと思ってましたが見事に節穴でした。

1個目のインターセプトはMcCaffreyがするすると上がってきて見事に投げ込まれたパスでしたが、McCaffreyが取り切れなかったところを奪い取りました。これはラッキーとも言えますが、しっかり諦めずに取れる場所にいたからこそ起きたものでしょう。

2個目はしっかりカバレッジに下がって後ろからくるJenningsもよく見えていました。Maasonが触ったことで確実となりましたが、これもしっかりいい位置にいたからこそのインターセプトでした。

それ以外でも今シーズンは明らかにいい判断力と動きをしており、Oluokunとのコンビは現在リーグでもトップレベルのデュオではないでしょうか。このまま成長してくれれば契約延長も十分あり得るでしょう。難しい判断ですが、Gladstoneなら正しい判断をするはずです。

Travis Hunter

Coenの判断で主にオフェンスでの出場となりました。常に目立っていたわけではありませんが、一つこれぞHunterと言えるようなビッグプレーを見せてくれました。

このキャッチ力と競り合いの強さが彼の魅力の一つです。しかも自陣深くの3rd&longというシチュエーションでこれを決めた集中力が素晴らしいです。スローで見てもしっかり落とさずに確保していますね。

来週はディフェンスでもまた出番が増えそうですが、頼もしい限りです。スタッツとしてはROYをとるほどは無理でしょうが、前も言ったように1年でそれを求めるのではなく、持続的に活躍できるように環境を整えていってほしいと思います。

Hunter Llong

スナップ自体は多くありませんが、2本目のTDと最後の試合を決めた1stダウンのクラッチなキャッチはナイスでした。ここぞと言う時頼りになるのはありがたいです。ブロッカーとしても十分ですし、PFFでもランブロックのグレードはリーグ5番目となっています。

Arik Armstead

この試合地味にチーム最多の6つのQBプレッシャーを記録しています。そして最後に試合を決定づけたストリップサックは最高でした。やっぱりインサイドでの起用がメインとなったことが大きいと思われます。今後も期待です。

Dennis Gardeck

最初にチームを勢いづけたファンブルですが、見事なパンチを決めていました。最後まで狙う姿勢素晴らしいです。

Parker Washington

これも試合を勝利に近づけたプレーの一つです。キャリア2本目のパントリターンTDとなりました。最近のWashingtonはなんか最初に悩んで結局ゲインできない、みたいなリターンが多くなっててなんだかなぁと思ってたのですが、この大事な局面でやってくれました。背後からのブロックじゃないか、という指摘はありなんとも言えませんが、でもブロッカーも頑張った結果だと思うのでここは素直に喜びたいです。

Travis Etienne

まず今シーズンはOLやスキームの影響もあり、ETNが躍動しています。最初のファンブル直後のTDプレーではもちろんEzraStrangeBTJなどの素晴らしいブロックがあってこそれはありますが、フェイクを入れてSをかわしての一発は痺れました。

ちなみに目を疑うような情報ですが、どうやら今回の試合で得たコンタクト前のヤードが昨シーズン全体のものを上回っていたようです。いかにOLが改善したのかがわかりますね。

そして20回以上キャリーしているRBで平均6ヤードを超えているのはETNだけのようです。総獲得ヤードも全体で3位と大活躍です。

Lloyd同様トレードか?とか思ってた僕の目はとんでもない節穴のようです。

Bhayshul Tuten

動画は見つかりませんでしたが、前半終了間際に素晴らしいリターンを決めました。このおかげで前半を17-6の2ポゼ差で折り返すことができました。SFのカバーチームがあまりよくないとは言われていますが、しっかりスピードも活かせておりTank Bigsbyのトレードも影響がないことがさらに証明されました。

LeQuint Allen

まず最初のキックリターンはダメです。あんな素人みたいなことはしてはいけません。とはいえそれを打ち消すようなナイスプレーが実はありました。

20-14でリードしていた3Q残り4:55の場面、Hunterがレシーブした後、Fred Warnerのパンチによりファンブルを喫しました。ここで取られればモメンタムも持っていかれそうなところ、パスプロをしていたAllenHunterの元へ駆け寄りすかさずリカバーしました。すでにブロッカーにもならない中でよくついていったと思います。たまたまと言えばそれまでですが、こう言ったこともきっとCoen率いるチームだからこそ起きたのではないでしょうか。

📉 Stock Down

Cam Little

前回の試合に引き続いて、大事な場面でまたしても前回同様47ヤードのイージーなFGを外しました。Coenによれば、もう少し風が吹くかと思ったけど吹かなかった、とのことで全く疑っていない、とのことでしたが、なんだか不安です。今後調子を崩してこなければいいのですが…

まとめと今後

4ターンオーバーを奪いながら1ポゼ差、と言われればそうかもしれませんが、それでも強豪相手に競り勝ったと言うのはとても大きいです。オフェンス自体のミスも減っていっていますし、チームとしての完成度が高まってきているように思います。まだ残念ながら爆発的なオフェンスというものは見られていませんが、今後BTJの復調なども合わさって強力になってくれるんではないでしょうか。

今回はいいところばかりまとめましたが修正すべき場所もあるのでそこは直してもらいたいですね。そして次は初のプライムタイムでもあるKC戦です。2連敗でシーズン開始しましたが、その後選手の復帰もあり復調し2連勝。ここでもし勝てればプレーオフまで勢いづくのではないかと思うので、厳しい戦いですが勝ってほしいですね。できればBYEまで残り1勝はして折り返したいです。